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Chapter.78 [ エラー処理 ]

■永遠のライバル

プログラマーの永遠のライバル、それはバグとエラーでしょう。

どのようなプログラムであっても、絶対に避けては通れない、それがバグとエラーに関する対処です。以前、バグに関しては解説しましたが、まだエラーに関する解説を行っていませんでした。今回は、エラー処理について考えてみることにしましょう。

そもそも、エラーって一体なんなんでしょうか。そして、エラーにも色んな種類があるものなんでしょうか。その辺りから考えていきましょう。


■大分類でのエラーの種類

エラーには大きく分けて2種類のエラーがあります。ひとつは『コンパイルエラー』と呼ばれるエラー、そしてもうひとつが『実行時エラー』です。

どちらも、VBAでプログラミングをしていると、頻繁にお目にかかると思います。

コンパイルエラーは、その名の通りコードの文法が間違っているが為に発生するエラーです。VBAはインタプリタ言語と呼ばれるプログラミング言語の一種です。インタプリタ言語では、コードを記述しながら、常にバックグラウンドでコードをコンパイルして、間違いが無いかどうかを常時調べてくれます。

例えば、間違った記述をすると、次のような画面になり、コードが赤くなってしまいます。

450.gif

これがコンパイルエラーですね。
文法自体が間違っているため、正しくコンパイルができず、エラーとなってしまいます。
このような文法の間違いを、そのままほったらかしにする人はまずいないと思いますが、当然このままではコードを実行させることはできません。

コンパイルエラーに関しては、目立ちやすいことや、原因がわかりやすいこともあって、大抵はすぐに修正することができます。やっかいなのはもうひとつのエラー、『実行時エラー』のほうです。

実行時エラーは、文法上の間違いが無くても発生するため、コンパイルエラーに比べると非常にやっかいです。
また、原因がわからないことも多く、大抵はコチラのエラーに悩まされることになります。

例えば、実行時エラーの起きる状況としては、次のようなケースがあります。

存在しないものを参照しようとしたとき


451.gif


これは、ワークシートやセルを用いて処理している場合によく起こる実行時エラーです。
ワークシートが3つしかないのに、4つめのシートを操作しようとすれば、当然実行時エラーが発生します。
また、ありえないセルを操作しようとしたりした場合にも、やはり同じようなエラーが発生します。例えば、次のコードは、コンパイルエラーは発生しませんが、絶対に実行時エラーが発生します。

MsgBox Cells(0, 0).Value

ワークシートのセルは、『 Cells(1, 1) 』から始まります。0 の座標というのは存在しないので、確実に実行時エラーが発生します。また、最大で『 Cells(65536, 256) 』までしかセルが存在しないので(Excel2003などの場合)、それ以上の数値を指定してセルを参照した場合にも、実行時エラーが起こります。

ループなどで変数を用いてセルを参照する場合などは、こういった間違いが起こりやすいと思います。使われている変数の値が小さすぎないか、あるいは大きすぎないか、注意するようにしましょう。


どうですか? コンパイルエラーと実行時エラーの違いが理解できましたか?


■実行時エラーとエラートラップ

さて、エラーには大きく分けて2種類あるということがわかりました。
しかし、コンパイルエラーはいいとして、実行時エラーにはやっかいな問題があることもわかりましたね。

実行時エラーは、実行してみないとわからないことが多いうえ、実行される環境の違いによる影響も大きく、一見して原因を特定できないこともよくあります。

しかし、あらかじめエラーが起こる可能性を開発段階で予測できる場合は、これに対して先手を打っておくことが可能です。
『もし、エラーが発生してしまったら……』という具合に、まるで If 文と同じような感覚で、エラーを回避したり適切に処置を施したりできるのです。

しかも、エラーが起きた場合に、どのように対処するのかを細かく指定することができます。
例えば、『エラーが起きた場合だけ特別な処理をする』とか、『エラーが起きた場合はそれを無視して先に進む』とか、『エラーが起きた場合には対処をしたうえでもう一度やりなおす』とか、いろいろできます。

一般的に、このようにエラーが起きることを想定して、あらかじめ何らかの手を打っておくことを『エラートラップ』といいます。エラーが発生してしまった場合の処理を適切に記述しておくことで、プログラムの実行が止まってしまうことの無いようにしておくわけです。

今回は、前回紹介した For Each 文を使って、エラートラップについて考えてみましょう。


■エラーを無視して進む

前回紹介した、For Each 文の処理では、ユーザーフォーム上に配置された、種類の異なるコントロールを順番に処理して、それぞれのキャプションを統一していました。

しかし、考えてみると、これはどんなケースでも使えるコードではありません。

なぜなら、キャプション( Caption プロパティ)は、どのコントロールにも必ず備わっているとは限りません。
イメージコントロールのように、キャプションが存在しないコントロールも中にはあるのです。

もし、前回のコードを、イメージコントロールの配置されているユーザーフォームでそのまま使ってしまうと、確実にエラーが発生してしまいます。
こんなときに、エラートラップが必要になります。

エラーをトラップするには、いくつかの方法があります。
今回はまず手始めに、エラーが発生してしまった場合には、それを無視して先に進むプログラムをやってみましょう。

おさらいも兼ねて、前回のコードをまずは見てみます。

Sub For_Each_Next()

    Dim C As MSForms.Control
    
    For Each C In UserForm1.Controls
        C.Caption = "現在の時刻⇒ " & Time
    Next
        
End Sub

このコードは、ユーザーフォーム( UserForm1 )上に配置されている全てのコントロールに対して、連続して処理するコードです。

For Each 文の処理の中で、キャプションを変更している部分がありますね。
C.Caption = "現在の時刻⇒ " & Time 』の部分です。ここが、エラーが発生する可能性のあるポイントになります。

もしも、ユーザーフォーム上に、Caption プロパティを持たないコントロールが配置されていた場合には、エラーが発生してしまうことになるので、これをトラップしておき、エラーの発生に対処します。

それが次のコードです。

Sub For_Each_Next()

    Dim C As MSForms.Control

On Error Resume Next

    For Each C In UserForm1.Controls
        C.Caption = "現在の時刻⇒ " & Time
    Next
        
End Sub

緑の字で表示されている一文、これこそがエラーに対処するためのコードです。

このように記述しておくと、それ以降の部分でエラーが発生しても、コードの実行が止まってしまうことはありません。
VBAに対して、『これ以降はエラーが起きても気にしないで進みなさい』と命令するわけです。

このようにコードが記述されていれば、例えユーザーフォーム上にイメージコントロールやテキストボックスなどの、Caption プロパティを持たないコントロールが配置されていても、エラーが発生することはありません。


On Error Resume Next 』の細かい解説は、次回にまとめて行うつもりです。今回の講座では、参考までにコードを載せましたが、あまりよくわからなくても大丈夫です。

今回の講座で大切なことは、『エラーには大きく分けて2種類ある』ということと、『どうしてもエラーが発生する場合には先手を打っておくことができる』ということです。

コンパイルエラーと実行時エラーは、その意味が根本的に違います。まずはそれをしっかり理解しましょう。

そして、実行時エラーに関しては、どうしても発生してしまうケースがあり、開発段階でそれがわかっている場合には、あらかじめ対処法を記述しておくことができるのです。
具体的にどのような対処法があるのかは、次回詳しく解説します。今回紹介したコードの詳細も、併せて解説する予定ですのでお楽しみに。



■格言

エラーには2種類ある
コンパイルエラーと実行時エラー
エラーが予測できるなら先手を打てる


ある程度大きなプログラムでは必須のテクニックになります。
ちょっと難しいかもしれませんが、がんばってください。



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