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Chapter.107 [ ブロック崩しゲーム2:基本概念の確認 ]

■ブロック崩し作りに潜む罠

前回はブロック崩しの仕様を決め、ユーザーフォームの基本部分を作成しました。今回は、ブロック崩しゲームを作るのに必要となる、基本概念をしっかり確認していきたいと思います。

まず、ブロック崩しに必要となる処理には、どんなものがあるでしょうか。簡単に列挙してみましょう。

・ボールの移動を行う処理
・ボールと壁やブロックの衝突判定
・ボール衝突時の跳ね返り処理
・キー入力などを検知しバーを動かす処理
・ブロックが全て消えたときのゲームクリア処理
・ボールを落としてしまったときのゲームオーバー処理

ざっと見ただけで結構ありますね。

ブロック崩しゲームは、見た目は本当にシンプルなのですが、作るとなると結構難しいゲームです。実は難易度が高いのですね。これはなぜかというと、ボールの反射処理などは、数学的な知識が必要となることが多く、またハマリやすい罠もいろいろ潜んでいます。案外、やろうとして挫折してしまったという人もいるのではないでしょうか。

かくいう私も、一度挫折したことがあったりします(笑)。
ボールの跳ね返り処理がうまくいかずに、途中で投げ出してしまいました。ま、これは数年前の話でして、今ではそれなりにそれっぽく動くものが作れるようになりました。

今回のブロック崩しゲームの講座は、ちょっと難易度が高くなります。その分、特に焦りが禁物になります。また諦めずにがんばる忍耐力も必要でしょう。ただ、出来上がったとき、うまくいったときの充実感も相当なものですので、粘り強くがんばってほしいと思います。


■ボールの移動はどうしよう

さて、ブロック崩しゲームでは、まずボールが正しく動かないことにはゲームになりませんね。まずは、ボールをどうやって処理したらよいのか、その概念から見ていきます。

今回のブロック崩し、ボールの移動処理はズバリ『 ベクトル 』を使って処理します。何それ、という感じでしょうか。それとも、うわっ難しそうという感じでしょうか。

ベクトルについての説明はおいおいしていくとして、ベクトルを使うことにどんな利点があるのでしょうか。
実は、ベクトルを使うことによって、ボールの移動処理は格段にラクになります。難しく捉えられがちなベクトルですが、実際はそれほど難しくありません。それに、習得したことによって得られる利点も非常に大きなものがあり、いったん覚えてしまえば斜めに移動する処理などがとても簡単に行えるようになります。

ブロック崩しはボールが様々な方向へ移動することにより初めて成り立つゲームです。ベクトルを用いて処理することによって、ボールが簡単に処理できるようになり、完成度も格段に上がります。


■バーの移動はどうしよう

ボールを跳ね返すバーは、どのように処理すればいいでしょうか。
これはボールに比べると、実に簡単です。

今まで、このブログを通して様々なゲームに関する処理を解説してきましたが、それらのテクニックを用いればバーの移動処理を行うことは容易です。シューティングゲームを作成したときのように、GetAsyncKeyStateでキーの入力を検知して処理してもいいでしょうし、クリックゲームを作成したときのように、マウスムーブイベントを用いて処理してもよいでしょう。

バーの処理では左右に動くための、なにかしらのパラメータさえあればいいわけです。それがキー入力であろうと、マウスカーソルの移動であろうと、ユーザーが操作した結果さえわかればそれで処理を行うことができます。

今回のブロック崩しでは、GetAsyncKeyStateを用いてキーの入力を検知し、バーを動かすようにしていきます。


■衝突判定と跳ね返り処理はどうしよう

さて、問題はこれです。ブロック崩しの最大の難関です。

衝突判定の仕方には、実に様々な方法があります。ただし、ブロック崩しには特に精度の高い衝突判定が必要となります。例えばシューティングゲームなどは、対象となるふたつのものが触れているかどうかさえ判定できればそれでこと足ります。しかし、ブロック崩しではそのあとに跳ね返り処理を行ったりする都合上、触れているかどうかだけがわかっても、それで完璧とは言えません。

そこで、今回のブロック崩しでは、線と線での衝突判定を行います。
線と線での衝突判定を行うと、かなり精度の高い衝突判定が実現できます。その分、ちょっと難しいのですが、そこはなんとかがんばって解説したいと思っています。


■まとめ

大体こんな感じで進めていこうと思っているのですが、どうでしょうか、なんとなく感覚はつかめそうでしょうか。

ベクトルや、線と線との衝突判定など、いままでは出てこなかった概念がたくさん出てきましたね。その分、なんだか難しそうな印象ばかりが先行してしまいがちですが、ひとつひとつ丹念にこなしていけば、必ず最後にはブロック崩しが完成します。多少難しい概念が登場しますが、だからこそ習得したときに得られるメリットも大きくなるはずです。
諦めず、そして焦らず、自分のペースで進めていってくださいね。


■格言

ボールの移動にはベクトルを用いる
衝突判定が肝になる


なかなか大変そうな感じになってしまいましたが、私もがんばって解説しますので、皆さんもがんばってついてきてください。

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