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Chapter.5 [ モジュールについて ]

■前回の復習

前回の最後に、簡単なコードを記述してメッセージを表示させました。VBEを立ち上げて、エディター画面にコードを記述したんでしたね。コードをコピーして貼り付けるだけで完了でしたので、ここでつまずいたって人はいないと思います。もし「わかんねー」という人がいたら、もう一度落ち着いて、やってみてください。絶対にうまくいきますからね。

さて、おさらいも兼ねて、もう一度、前回の手順を見てみましょう。

①Excelを起動
②『ツール』⇒『マクロ』⇒『VisualBasicEditer』の順番に選択し、VBEを起動
③VBEのメニューから『挿入』⇒『標準モジュール』の順に選択
④エディター部分にコードを記述(コピーアンドペースト)
⑤メニューの『実行』から『sub/ユーザーフォームの実行』を選択
⑥プログラムが作動し、Helloメッセージが表示される

さて、今回注目すべきは、③の部分です。


■モジュールってなんだろう?

前述の③部分は、VBEのメニューの『挿入』から『標準モジュール』の順に選択していますね。これを訳すと『標準モジュールを挿入する』というふうに言い換えることができます。つまり、③の手順では、標準モジュールをプロジェクトに追加しているのです。

わかりやすく説明すると、『モジュール』というのは、コードを記述するための入れ物です。今の段階では、コードは『モジュール』に記述する、と覚えておけば問題ないでしょう。


■プロジェクト

プロジェクトは、Excelのファイルに対して標準でひとつ付いています。プロジェクトとは、日本語訳すると計画とか企画のことです。事業ともいいますね。
プロジェクトだけがあっても意味がありません。つまり計画や企画だけがあっても、その計画を実行するスタッフがいなければ何の意味もありません。
だから、モジュールという部屋を作って、プログラムという名のスタッフを入れておくのです。そのスタッフがせっせと働いてくれれば、素晴らしいプログラミングがされていると言えます。プログラムという名のスタッフを、存分に働かせられる人が素晴らしいプログラマーということです。


まとめましょう。

ExcelファイルはVBAプロジェクトを内包している。
そのプロジェクトに、モジュールという入れ物を追加することで、その中にプログラムを埋め込むことができる。


■前回のコードを紐解く

モジュールとプロジェクトについて理解できましたか? まぁ今の段階ではわからなくても問題ありません。手順だけは忘れないでくださいね。『挿入』⇒『標準モジュール』ですよ。

それでは、メッセージを表示した前回のコードを、詳しく見ていくことにしましょう。
下に表示されているのが前回のコードです。
Sub Hello()
MsgBox "Hello!"
End Sub


このコードの中で、実際に処理を行っているのは『MsgBox "Hello!"』の部分だけです。このたった1行のコードが、メッセージを表示させています。
もう少し詳しく言うと『MsgBox』は、次に記されている文字(文章)をメッセージとして表示させろ、という命令文です。

MsgBox:

構文
MsgBox "表示したい内容"
注意
MsgBoxの後ろに半角スペースを入れること
プログラム中に文字を書くときはダブルクォーテーション「コレ⇒ " 」で囲む


それではMsgBox以外の部分は、一体何なのでしょうか。
コードの1行目には『Sub Hello()』と書いてあります。これは、このプログラムの名前を宣言している部分です。『Sub』は、プログラムの名前を宣言するために必要なキーワードで、『サブ』と読みます。Subの後ろにつながっている部分がそのまま名前になります。Helloの後ろについている括弧『コレ⇒()』は必ずオマケで付いてきます。これも、名前を宣言するときには、名前の後ろに必ずつけなければいけない約束になっています。この括弧についてはまた別の機会に詳しく説明しますので、今はとりあえず絶対に必要ということだけ覚えておきましょう。

『Sub』というキーワードで宣言したプログラムは、必ず『End Sub』で終わります。
『Sub Hello()』と宣言したプログラムなので、終わるときは『End Sub』です。簡単ですね。この規則はどんなときでも絶対ですので、忘れないようにしましょう。


■ちょっといじってみる

こんなコードはどうでしょうか?

Sub Test_1()
MsgBox "メッセージのテスト"
End Sub


実行するとどうなるかはわかりますよね? 下の写真のようになります。

5.01

簡単ですね。ただ単に、表示される文字が前回と変わっただけです。
それでは次のコードはどうでしょう。
実行した後、どうなるのか予想できますか?

Sub Test_2()
Moji = "メッセージのテスト"
MsgBox Moji
End Sub


実行した結果が次の写真です。

5.01

どうですか? どこが違うかわかりましたか?
実は、実行したときの動作は、両方とも全く同じです。コードの見た目は随分違いますが、実行結果は全く同じ……、これは一体どういうことなのでしょうか。
実はこのコード、『変数』というものを使って記述しているのですが、これについては次回説明します。超重要な概念ですので、次回じっくり解説します。理屈は簡単ですからきっとあなたも理解できますよ。


■格言

モジュールとはプログラムの入れ物と考えるとよい
MsgBoxはメッセージを表示させる命令文


焦る必要はないです。じっくりひとつひとつ覚えましょう。


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